黒部峡谷トロッコ電車は、宇奈月駅から欅平駅までを約80分で結びます。私たちは途中の黒薙駅で下車し、黒薙温泉まで行ってまいりました。
でもねー、黒薙温泉にたどりつくまでが、大変で大変で。2歳児連れには無謀でしたが、体力があり、秘境の温泉を愛する人ならたまらない場所だと思います。
今日は、2歳児のトロッコ電車乗車中の様子と、苦労してたどり着いた黒薙温泉を紹介したいと思います。
2歳児にトロッコ電車は怖かった
息子は電車が好きなので、喜んでもらえると思ったら当てが外れました。トンネルを通る際に、ゴゴゴゴゴ…!!!と大きな音がするんですよね。窓がない車両なのでダイレクトに体に響きます。トンネルが暗いのもまた、怖さをあおってしまったようです。
息子は「まだ駅につかないの? まだ? まだ?!」とぐずりだしてしまいました。仕方がないので、お菓子をあげたりして機嫌をとりながら、黒薙駅までの30分間を乗り切りました。
乗車中に飲食が可能かどうかは、公式HP上では確認できませんでした。気になる方は乗車前にご確認ください。同じ車両に乗り合わせたおじいちゃんグループは酒盛りをしていました。超楽しそうでした(笑)
風がすごいのと、座席にテーブルがないので、お弁当系は食べづらいと思います。おにぎりやサンドイッチがおすすめです。
また、トロッコ電車に乗るときは厚着がおすすめです。真夏に乗ったのですが、風があるため体感温度が下がり、とても寒かったです。夏でも羽織の長袖一枚あると安心です。秋はもっと寒いと思われます。
黒薙駅からハイキングスタート
30分後、ようやく黒薙駅に到着しました。ここから黒薙温泉に行こうとしたのですが、道が見当たりません。
駅員さんに聞いたところ、ホームの向かい側を指さして「あそこから上っていくんだよ」と教えてくれました。
あの階段を…のぼる?!
このときの衝撃、伝わるでしょうか…。
階段を上り切ったところ。下に線路とホームが見えます。
この階段を上っただけでもう息が切れてしまっていますが、まだ道は続きます。
岩すれすれの場所を通ったり…
階段を上ったり下りたり。
嬉しかったのは、黒薙温泉までの道すがら、「温泉まであと●m」の立て看板がいくつも設置されていたことです。
道が合っているという確信も持てたし、あたたかいメッセージに励まされました。
これだけ道が悪いので、2歳の息子は、フル抱っこです。疲れました。。。
秘境、黒薙温泉に到着!
約20分の山歩きで、なんとか黒薙温泉に到着。入湯料は大人650円、小人 300円(未就学児は無料)。
バスタオルはレンタル200円、フェイスタオルは販売200円です。
温泉はこんな感じ。
(公式HPより)
自然の中にあるお風呂です。川の流れの真ん中にあります。
大露天風呂は混浴です。水着・バスタオルの着用可なので、誰もいなかったら一緒に入ろうと思って、浴場まで行ってみました。
そこにいたのは……
・男性1人女性1人の若いカップル(いちゃついている)
・おじさん2人グループ
以上。
私はあっさり入るのをあきらめ、息子と一緒に女性専用露天風呂に向かいました。夫はここに入るとのことで、あとで合流することに。
女性専用露天風呂は、私たちだけの貸し切りでした。
着替えるのは、小さいプレハブのような場所で、まわりから見えないようになっていました。こちらは水着やバスタオルは着用不可です。大露天風呂に比べると小さめですが、川の眺めはすばらしく、十分満足できました。駅まで片道20分の距離を帰るのは大変でしたけどね。
黒薙駅を目指し、階段をひーひー言いながら上っていたら、後ろから男女3人組のグループがさっそうと現れました。温泉では会わなかった人たちです。ペースが速いので、道を譲りました。彼らは息も乱さず、楽しそうに話しながら階段を上っていきました。何者?と思ったら、Tシャツの後ろに「JAPAN」って書いてありました。何かの強化選手でしょうか。そりゃ体力があるわけだ…。
トロッコ電車に乗って、20分の山道を歩き、秘境の温泉に入る。めったにない経験ができました。ガイドブック通りの旅では物足りない方におすすめです~。
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